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斉藤太一です
第9章 あたし・・・帰るね
「あの・・
あのね・・」
それから
しばらく
かすみは
黙ったままだった
ごめんね
せかしたりして
「かすみちゃん」
「・・・ん?」
「いつまでも
待ってるから
かすみちゃんが
言えるまで
僕はこうして
待ってるから
焦らなくていいよ
ごめんね?
僕から
聞いたりして」
「・・斉藤さん・・」
「・・ん?」
ほんとうに
言いにくいお願いなのか
かすみは
途切れ途切れに
話しをはじめた
「斉藤さん・・
・・セックスって・・」
え?・・
「・・う、うん・・・」
暗闇での
その言葉は
あまりにも
衝撃的で
僕は
君の
次の言葉を勝手に想像して
すごく
君のことが
心配になったんだよ