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感じさせて その後
第4章 バレンタイン
「うさちゃん…

ほんま大丈夫か?…」




「…ん…平気」




「やっぱ・・寒いんやなぁ・・

熱は?下がったんか?」




俺は
うさちゃんのおでこに
おでこをくっつけた



「今朝ほどやないけど
やっぱまだ熱いなぁ・・・」



日当たりの悪いアパートは
天気のえぇ昼間でも寒いせいか
うさちゃんは
風邪をひいてダウン中


どうしても
仕事を休めん俺は
残業だけは
勘弁してもらって
急いで帰ってきたけど

うさちゃんの元気はない



どないしよ・・



「平気だよ
少し熱も下がったし
病院も行ったから」




「ごめんな・・」




「どうして?」




「病院一緒に行かれへんかった・・」




「いつも一人で行ってたのよ?

そのくらい平気」




俺と知り合ったころ
うさちゃんは
風邪ひいて辛いのに
トオルのために
飯作って
一人で病院行ったことがあったんや


そん時

なんてひどいヤツや!
って、トオルのこと
思うてたけど



俺も・・・おんなじこと
やってるやんか・・



ほんま・・・ごめん



俺が
うさちゃんの手を
握りしめると


うさちゃんが
ぎゅってしてって
もう片方の手を
俺に差し出した



やっぱり

寂しかったんやな・・




いくらでも
抱きしめたるから




俺は
熱いうさちゃんの頬に
俺の冷たい頬をくっつけて
おもいっきり
愛しいうさぎを抱きしめた



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