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Deep Emotion
第15章 side 由里
「でも、居場所くらい教えなさいよ」
それくらいは知っておきたい。
明は「わかった」と言って頷いた。
だったらいい、と思っていると、明が姿勢を正した。
「代わりというわけじゃないけど、俺の頼みを聞いてくれる?」
「何よ」
「俺の居場所は母さんには教えるけど、誰にも知らせないで。陽にも言わないでほしいんだ」
居場所を教えないでほしい。おかしな頼み事だった。
だけど彼の瞳が真剣そのもので、私は頷かざるを得なかった。
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