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Deep Emotion
第10章 side 明
自制できなくて、キスをしてしまった時もあったが、彼女はまだ若い。困らせてはいけない。自分は彼女の気持ちが決まるのを待たなければいけない。

そう思っていた。


だけど。




「陽くんのことを考えていただけで」




彼女が自分といる時に頬を染めて考えていたのは、陽のことだった。



――また、陽に取られる。



俺は怒りと焦りが混ざった黒い感情のままホテルの部屋を取り、彼女を乱した。
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