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隠匿の令嬢
第5章 獣の邸と淫らな教育係
「息を詰めるな。身体の力を抜いて、ゆっくり息をしてみろ」
「は、い……ふうっ……」
言われた通りにしてみると、少し苦痛が和らぐ気がした。レオはゆっくり指を抽挿しつつ、だが確実に奥へと指を埋めていく。
媚肉を押し分け、中へ中へと侵入する指は遂に根元まで埋まった。
「やはりキツいな。指が喰い千切られそうだ」
「あ、は……ごめ……んな、あっ、さ……い」
己の身体がレオを痛めつけていると思うと、自分が痛いよりも苦しい。やっぱり自分は出来損ないなのではとも思い、哀しさも込み上げた。
「謝らなくていい。処女の身体はこうなのかと感動してるんだ」
──処女の身体。
その言葉に朦朧としながらも引っ掛かりを覚えた。
感動しているのはアリエッタの身体にではなく、いずれ心を通わす別の女性を想ってのことだろう、と。
アリエッタの眦〈マナジリ〉に溜まる涙は切なさからか、痛みからくる生理的なものか。
アリエッタ自身にも解らない。だがぬちゅぬちゅと優しく媚肉を解す指に、またなにも考えられなくなった。
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