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隠匿の令嬢
第21章 その世界、色鮮やかに
早鐘を打つだけじゃなく、すごく熱い。
口づけだけで昂っているのは自分だけでないと思うと、自然とアリエッタの熱も増してしまう。
「俺と逢わない間、誰にも触らせたり吸わせたりしてないだろうな」
「……して、ないわ」
「本当だな」
尋ねながらレオは乳房の柔らかさを確かめるようやわやわと揉み、掌の中で擦れる頂が育ち始める。
アリエッタは少し考え、頷く。
「じゃあなんで間があったんだ? 心当たりがあるのか」
レオは片眉を跳ね上げて問い詰めてくる。
実のところ心当たりがないわけではなかった。けれど言うほどのことでもないかと、アリエッタは言わなかったわけだが。
「あの……子供に」
「子供?」
「ええ……。孤児院の子供に少しだけ……」
母を知らずに育ってきた幼子が、世話をするアリエッタや他の修道女に母性を求めてか触ることがあった。
「それは男か」
「男の子もいたけど……ひゃあ!」
物心つくかつかないかの子供だと言おうとすれば、前触れもなく乳暈ごと熱い口腔に含まれる。
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