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第5章 悠斗side2

職員室に置いている車のキーを見つけた俺は先程の湊先生の煩わしさに苛ついていた｡
恐らくはもう帰ったであろう事を見越して､学校裏手の車が置いている場所へと向かった｡

春に相応しく桜の樹があるこの場所は初めて見た時にすぐに気に入ったーー

キーの車の解錠音と共に運転席に乗り込み、殆ど吸わない煙草を手に取る｡シガーライターを着け、ゆっくりと煙を燻らせ(くゆらせ)吐き出したーー