この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
とあるオクサマのニチジョウ
第12章 Scene.02
…一体…誰を連れて………
タンクトップとショートパンツの上にエプロンを着けた恭子。
調理する手は止めずに思考を続ける。
…珍しく早く帰って来るって………
…会社の後輩なんて…今まで連れて来た事無かったのに………
激しい露出オナニーの疲れから夕方に起きてみれば、テーブルに置いてあった書き置きに慌てた恭子。
いつものように露出に出掛ける余裕も無く、久し振りの二人前以上の調理に慌ただしく動いていた。
…掃除はしてあるから……
…後は料理だけだけど………
チラッと時計に視線を向ければ、帰宅予定の時間は迫っていた。
「うひぁ………」
思っていたよりも手間取っていた事に、思わず声をあげる。
しかし、気持ちは逸るものの、それに反して、両手は思ったように動かない。
更に気持ちだけが逸り、悪循環に陥っていく。
…今の状況なら仕方ないけどぉ………
…だからって…当日に教えなくたってぇっ………
擦れ違いの日々。
顔すら見ない日も出始めていた。
それでも、正行の妻という事実は変わらない。
ましてや、正行の会社での立場や後輩が来る以上、仮面でも仲が良い夫婦であり、良い妻であるしかなかった。
時間を気にしながら、両手を動かし続けていた恭子。
その耳に、来客を知らせるチャイムの音が届いた。
―――――――――
―――――
――