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とあるオクサマのニチジョウ
第13章 Scene.03
昼間の明るい時間帯でも、足音を忍ばせて杏子たちの部屋の前を通り過ぎる。
アパートの敷地を出れば、一息吐いてヒールの付いたサンダルを鳴らしながら、依然とは違う道を歩く。
自然と喫茶店の方へ脚が向く事は無くなっていた。
前面にファスナーが付いた、体のラインをくっきり浮かび上がらせる服装。
昔で言うなれば、ボディコンに身を包みながら、恭子は歩き慣れていない道路を進む。
今までと反対側の通りは緑も多く、縒り更に人の気配が少ない地域へと続いていく。
乳輪の際までの谷間を晒す程に胸元は開け、太腿を半分以上露わにしたマイクロミニ。
周りの自然の多さとは明らかに不釣り合い。
一目でノーブラである事は分かる露出過多の姿に、恭子は吐息も熱く脚を動かす。
万が一、誰かに見られたらという興奮は薄れているものの、それでも、下着を着けずに薄着で出歩いている事に興奮は昂る。
脚を動かせば、体にピタッと張り付いたマイクロミニは尻の柔肉を覗かせんばかりに擦り上がり、その度に恭子の手が裾を下げる。
…見られる事…無いんだから……いっそ………
住宅はあっても、通りに人影は無く。
体の火照りで暑くなる服の中。
此処で全部脱いだらと言う、興奮で思考を狂わせている恭子だったが、流石に、僅かに残っている理性がそれを押し止めた。
熱い吐息を洩らしながら、恭子が行き着いた先は、以前の公園よりも寂れた公園だった。