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とあるオクサマのニチジョウ
第14章 Scene.04
「…ふぁ…あ………」
体を起こして軽く拳を握った両腕を上げて、目尻に涙を滲ませながら欠伸を吐き出す。
何も纏っていない撓わな胸が、腕を下ろした反動でタユンッと弾む。
「……う……ぅ…ん………」
横で微かな呻き声が聞こえ、視線を下ろした恭子は、徐々に脳を覚醒させていく。
…そういえば………
カーテンの隙間から差し込む昼前の陽射しの眩しさに、僅かに顔を顰めている少女。
時間も遅く、家の場所も分からない事から、恭子の部屋に泊まっていた真希。
…私のあんな姿見ても………
…結局変わらないなんて………
淫らで男に汚い面を晒したのに、どうして此処まで懐かれたのか分からずに小首を傾げる。
中学三年生には見えない、あどけない寝顔。
口元のホクロが僅かに大人びた雰囲気を滲ませるが、やはり、日頃の言動が真希を幼く見せる。
…何で……私なんだろう……真希ちゃん………
「う…うぅん………」
見詰めていれば、ガバッと右手と右脚を動かして寝返りを打つ真希。
掛けていたタオルケットは開け、貸したパジャマを着た小柄な体が露わになる。
「あらあらぁ………」
思わず恭子は表情を緩ませる。
小柄な体形だけに、パジャマの上だけを着ていた真希。
そのボタンさえ外れ、歳と体形に不釣り合いに大きく育った胸が晒け出されていた。
心と体がアンバランスな真希。
そんな真希を見詰める恭子は、自然と表情を穏やかにするのだった。
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