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議員秘書のイケない日常
第3章 好久不見了
高瀬さんが突然家に来た。
昨年の夏位から、食事に行くことはあったが、長時間のデートをしてもらったことがなかった。
それも今月末の市議選を思えばやむを得ないことで、しかも彼は市議会の議長だったりするものだから、執務も実際呑気なOLの私とは比べ物にならないほどであるはずだ。
それでも、寂しさは拭えず、浮気こそしないが、私は職場の上司など、新たな愛人を模索し始めたりしていた…。
けれど不思議なことに、良いなと思う男性は高瀬さんに似ている年齢・背格好だったりして、変な偶然を感じずにはいられなかった。
建前は月末の選挙のお願いだったが、久し振りに会いたくなったと言われて、やっぱり一気に嬉しくなる。
私は高瀬さんが好きなんだ。
ボサボサの格好、昨日整形したばかりで腫れている埋没の目、絶対に見られたくない姿だったが、スーツを着こなす端正な高瀬さんは嫌そうな様子はおくびにも出さなかった。
そういうところが大人の男の良さの一つだ。
夜、近所のラブホテルで落ち合う約束をして、手を握りあって別れた。
彼は選挙遊説を終え、やっぱりかっこいいいでだちでホテルの裏手に車を停めていた。
「車変えたんだ?
素敵だね。」
私は、色気が増した彼にそれだけ言うのがやっとだった。
この何ヶ月かで、奥さんか他の愛人かはわからないが、いいセックスをしているであろうことは、悔しいけどわかった。
男の色気は素直だ。
「香奈子を一番に乗せたくてさ。」
優しく微笑んで、私の手を握る高瀬さん。
これが嘘でも良い。
今がよければ、この愛人の立場は1人寝に比べたらずっと幸せなのだから…。
高瀬さんの笑顔が大好き。
彼に近況報告を聞いてもらうだけで、普段疲れている気持ちが癒される。
次は身体も…。
と思い、この後のベッドに想いを寄せる。
「じゃあ、行こうか。」
高瀬さんと手をつないで、二番目に良い部屋にエスコートされる。
高瀬さんは他の女とも来るのだろう。
メンバーズカードこそ出さないが、仕草が手慣れている。
寂しさが襲う。
彼ほどの議員が顔を出して出入りするこのホテルも、彼の政党の息が掛かっているのだろう。
そんな彼と共に歩くことがちょっと誇らしかった。
昨年の夏位から、食事に行くことはあったが、長時間のデートをしてもらったことがなかった。
それも今月末の市議選を思えばやむを得ないことで、しかも彼は市議会の議長だったりするものだから、執務も実際呑気なOLの私とは比べ物にならないほどであるはずだ。
それでも、寂しさは拭えず、浮気こそしないが、私は職場の上司など、新たな愛人を模索し始めたりしていた…。
けれど不思議なことに、良いなと思う男性は高瀬さんに似ている年齢・背格好だったりして、変な偶然を感じずにはいられなかった。
建前は月末の選挙のお願いだったが、久し振りに会いたくなったと言われて、やっぱり一気に嬉しくなる。
私は高瀬さんが好きなんだ。
ボサボサの格好、昨日整形したばかりで腫れている埋没の目、絶対に見られたくない姿だったが、スーツを着こなす端正な高瀬さんは嫌そうな様子はおくびにも出さなかった。
そういうところが大人の男の良さの一つだ。
夜、近所のラブホテルで落ち合う約束をして、手を握りあって別れた。
彼は選挙遊説を終え、やっぱりかっこいいいでだちでホテルの裏手に車を停めていた。
「車変えたんだ?
素敵だね。」
私は、色気が増した彼にそれだけ言うのがやっとだった。
この何ヶ月かで、奥さんか他の愛人かはわからないが、いいセックスをしているであろうことは、悔しいけどわかった。
男の色気は素直だ。
「香奈子を一番に乗せたくてさ。」
優しく微笑んで、私の手を握る高瀬さん。
これが嘘でも良い。
今がよければ、この愛人の立場は1人寝に比べたらずっと幸せなのだから…。
高瀬さんの笑顔が大好き。
彼に近況報告を聞いてもらうだけで、普段疲れている気持ちが癒される。
次は身体も…。
と思い、この後のベッドに想いを寄せる。
「じゃあ、行こうか。」
高瀬さんと手をつないで、二番目に良い部屋にエスコートされる。
高瀬さんは他の女とも来るのだろう。
メンバーズカードこそ出さないが、仕草が手慣れている。
寂しさが襲う。
彼ほどの議員が顔を出して出入りするこのホテルも、彼の政党の息が掛かっているのだろう。
そんな彼と共に歩くことがちょっと誇らしかった。