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第13章 ８月２日　杉山くんが来る日

ドアをノックする音…

「どなたですか？」
私が尋ねると…

「杉山だよ」
杉山くんの声がします。

最後の修羅場かな？

私はドアを開けます。

廊下にいるのは…
杉山くんと…なぜか…マナちゃん！

「ミカちゃん…
やっぱり僕と別れてくれ！ごめん！」
杉山くんが言いました。

なぜ杉山くんが謝るの？

「悪いのは私…。
杉山くんが来る前に小太郎さんと
浮気をしてて…けっきょく
小太郎さんを選んじゃって…」
私は杉山くんに謝ります。

「僕も…新しい恋を見つけちゃったんだ…」

「え？！新しい恋って…まさか…」

「この女性なんだ。
さっき知り合ったばかりだけど…
お互い全裸だから…ことが進むのが早くって…」
杉山くんは照れながらマナちゃんを
紹介してくれました。

私は杉山くんの耳元で囁きます。
「この娘って誰か知ってるの？」

「誰って…名前はマナちゃんだけど…
それ以上は知らないよ」

「九条雅人氏の娘さんよ」

「えーーーーーっ！」