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幕末タイムスリップ
第11章 華を好きな理由~土方歳三~
はてなを頭に浮かべながらも近藤の話に耳を傾ける
「まぁ、俺も正直山南さんを切腹にまでするのはどうかと思ってな、こんな俺の代わりに、トシが悪役を買って出てくれたんだよ」
「悪役?」
「そう。華ちゃんも気付いているとは思うけれど、最近の新撰組は規律が乱れ、好き勝手する奴が増えた。ここで幹部クラスの山南さんを切腹させることで、皆に改めて新撰組の武士としての厳しさを、理解させる意味もあったんだよ」
「だからって山南さんを・・・」
「山南さんは、元治元年1月に重傷を負ってからは、刀を持って戦えなくなってな、脱走から連れ戻された時も逃げる気配はなく、心を決めていたんじゃないかな?」
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