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不器用なくちびる
第11章 親友
私たちは、おいしいランチを食べながら
離れていた時間を埋めるかのように
話し続けた。
意識してかどうか、
中学の時の話は全くしなくて。
離れていた間どうしていたのか
という楽しい話ばかり。
そして…
瑞希ちゃんの名前も出なかった。
私は灯台の石のことを確かめて
みたかったけど…
春菜ちゃんが言ってたみたいに
前はもしかして私のことを
想ってくれてたのかもしれないけど
今は瑞希ちゃんのことが好き…って
そのことを確かめることになりそうで
怖くて切り出せずにいた。
「香山さ…島には行ったの?」
「あ、うん…」
「石、見た?
俺、ずっと盆休みに行ってたんだけど
去年は予備校の合宿で行けなくて。」
「見た、よ…」
「俺…あそこに行けば、なんだか
香山に少し近づいたような気がして…
ずっと、すげ〜会いたくて…」
離れていた時間を埋めるかのように
話し続けた。
意識してかどうか、
中学の時の話は全くしなくて。
離れていた間どうしていたのか
という楽しい話ばかり。
そして…
瑞希ちゃんの名前も出なかった。
私は灯台の石のことを確かめて
みたかったけど…
春菜ちゃんが言ってたみたいに
前はもしかして私のことを
想ってくれてたのかもしれないけど
今は瑞希ちゃんのことが好き…って
そのことを確かめることになりそうで
怖くて切り出せずにいた。
「香山さ…島には行ったの?」
「あ、うん…」
「石、見た?
俺、ずっと盆休みに行ってたんだけど
去年は予備校の合宿で行けなくて。」
「見た、よ…」
「俺…あそこに行けば、なんだか
香山に少し近づいたような気がして…
ずっと、すげ〜会いたくて…」