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不器用なくちびる
第19章 【栞16才】
「ん…イヤ…ん…」
ん…?
私はガバッとベッドの上で起き上がる。
また…また椎名の夢をみちゃった…
日本にいる頃はそうでもなかったのに…
イギリスに来て、橘くんのことが
なぜだか気になり始めてから
私は頻繁に椎名との
性的な夢をみるようになっていた。
そのほとんどは、実際にあった
封印されてた記憶…
「なんで…!なんでっ…!」
泣いて悔しがっても
誰も聞いてくれない…
ううん、こんなこと
誰にも相談できない。
私はどこかおかしいんですか…?
どうして好きでもない人に
弄ばれた記憶が、こんなにも甘く
私を縛り付けるのですか?
椎名…お願い…その目を止めて…
同じ頃、日本では椎名もまた
栞のことを思い出し
苦しむ日々を送っていた…
✳︎栞 16才 完✳︎
ん…?
私はガバッとベッドの上で起き上がる。
また…また椎名の夢をみちゃった…
日本にいる頃はそうでもなかったのに…
イギリスに来て、橘くんのことが
なぜだか気になり始めてから
私は頻繁に椎名との
性的な夢をみるようになっていた。
そのほとんどは、実際にあった
封印されてた記憶…
「なんで…!なんでっ…!」
泣いて悔しがっても
誰も聞いてくれない…
ううん、こんなこと
誰にも相談できない。
私はどこかおかしいんですか…?
どうして好きでもない人に
弄ばれた記憶が、こんなにも甘く
私を縛り付けるのですか?
椎名…お願い…その目を止めて…
同じ頃、日本では椎名もまた
栞のことを思い出し
苦しむ日々を送っていた…
✳︎栞 16才 完✳︎