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不器用なくちびる
第2章 呼出
「あ!あの!私っ、…っ!」


知られたくないと焦る栞の声に
椎名の冷たい笑い声がかぶさった。


「はぁ⁈
何これ、こいつビッショビショ!
床まで滴れそうじゃん!エロ〜」


「え…⁈」


椎名の方を見るとテラテラと光った
指を見せられた。


全然赤くない…生理じゃないんだ…


濡れる。
そのことは私も聞いたことがあった。

でも…
私が?エロい?

こんなに嫌なのに?
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