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不器用なくちびる
第8章 別離
同じ頃…
「マジで?!栞が〜?
10月なんてもうすぐじゃん!
間違いじゃないの?」
「いや…
姉貴がピアノに進んでるだろ?
それで、先輩が話してたらしくて…
中学から海外行くのって珍しいし
香山に間違いないと思う。」
「……そもそも栞、
ピアノなんて弾けるの?」
「小さい時からすげ〜おばさんに
習ってたんだよ。
で、そのおばさんが講師してるって
言ってたのが確か同じ学校だし…」
「…ほんとっぽいね。
ははは…水くさいな。」
「まぁ、な。でも無理もねぇよ…」
「ん、そだね…
………
………
橘!ごめんっ!
私は、男友達より女の友情を取る!」
「は⁉︎」
走り去る春菜を呆然と見送る橘だった。
「マジで?!栞が〜?
10月なんてもうすぐじゃん!
間違いじゃないの?」
「いや…
姉貴がピアノに進んでるだろ?
それで、先輩が話してたらしくて…
中学から海外行くのって珍しいし
香山に間違いないと思う。」
「……そもそも栞、
ピアノなんて弾けるの?」
「小さい時からすげ〜おばさんに
習ってたんだよ。
で、そのおばさんが講師してるって
言ってたのが確か同じ学校だし…」
「…ほんとっぽいね。
ははは…水くさいな。」
「まぁ、な。でも無理もねぇよ…」
「ん、そだね…
………
………
橘!ごめんっ!
私は、男友達より女の友情を取る!」
「は⁉︎」
走り去る春菜を呆然と見送る橘だった。