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イヤよイヤよも好きのうち
第10章 はつたいけん


『だから…そーいう所嫌いだって言ってるだろ。わがまま言うな。』


俺の部屋。
いつものように帰り際、ナツミがゴネ出した。だけど今日はちょっと様子が違った。

『ぐす…うぇ…』
『…なんで泣くわけ?』

いつも通り、帰れって言っただけ。なんで泣き出したのか分からない。


『ヨウくん、ナツミのこと好きじゃないんだよ…ぐすっ』
なんでそうなるんだろう?毎日、言ってるのに。
『だから好…』
『ヨウくんが好きなのは、ナツミじゃない。小さい女の子が好きなだけだよ。』


は、はいぃ??
展開が新しすぎて、ついていけないんだけど…


『お人形と一緒。側で可愛いって思えたら、それでいいんだ。だからナツミには興味がないんだよ。』
『…なんの言いがかりだよ。俺、お前に興味なくないけど。』


心外。毎日ナツミが帰った後、一人でムラムラした気分を必死で鎮めてるのに。本当はナツミにしたいこと、全部頭にしまってるだけなのに。おれの興味はナツミしかない位なのに。



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