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イヤよイヤよも好きのうち
第10章 はつたいけん
『待っ…ナツミ!!』
俺を通り過ぎて帰ろうとするナツミの腕を必死で掴む。ここで逃がしたら後がない気がして、思い切り引っ張った。
『きゃっ…!』
抱きしめるつもりが、意外な遠心力で、ナツミをベッドに放り投げてしまった。
『あ、ご、ごめん!頭打たなかった?ナツミ、大丈夫?』
慌ててナツミの頭をさすりに行く。ケガしてないか夢中ですり寄ったけど…よく考えたら、俺、覆いかぶさってんだけど。
ベッドに仰向けの、ナツミ。
見下ろして頭を撫でる、俺。
や……やばくない?ちょ…//勢い余って、スカートめくれてるし!
『大丈夫…どこも痛くないよ。』
ナツミが俺の手をどける。やっぱり、帰ろうとしてる。なんで…行っちゃうんだよ。
『待ってよ、ナツミ…!』
もう分からなくて。どうしたらナツミが俺を見てくれるのか分からなくて、キスをした。