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第1章 裸になって。

数分後、
私はクルーに見守られながら、
夜道を歩く。

目の前に怪しい黒いワゴン車。

ワゴン車から人が降りて、
私に近づく。

そして私は羽交い締めにされ、
ワゴン車の中に無理矢理入れられた。


「殺されたくなかったら、
大人しくしろよ」

撮影用のナイフを向けられ、
脅される。

分かっていた台本通りの事でも、
今から私はこの男達に陵辱される。

「イヤ‥‥‥
助けて‼︎」

ナイフが怪しげに光る。

運転手以外は、
後部座席で私を真ん中に挟み、
ニヤニヤ不気味に笑いながら、
私が抵抗しないように、
ナイフをちらつかせ、
恐怖を仰ぎ、
これからの事を予感させるように、
私を両脇から抑えつけた。

「おいおい、
お前らお楽しみは後に取っておけよ」

運転席の男も怪しげで不敵な笑みを浮かべながら、
こちらを向く。

ぞくっとするような寒気を背中に感じるほど、
その笑みや眼光の鋭さに恐怖が増す。

「イヤ‥‥‥‥助けて‼︎」


私は男に口を押さえつけられ、
絶望の感情もこみ上げた。

演技でも、
怖いものは怖い。


それでもカメラは容赦なく回る。