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裸の女神
第5章 肉欲の薔薇
撮影用に、私の右太腿に真っ赤な薔薇が描かれている。
実際の瞳は苦痛に堪えながら、
赤い薔薇のタトゥーを刻んだ。
愛する男の為に‥‥‥
血の色をしていて、
誇らしく咲く薔薇。
強く生きる女の勲章のように、
刻まれた赤い薔薇。
司馬は彫り終えた瞳を優しく抱き締める。
「望み通りかい?」
本間は言う。
「最高傑作だ。
堪らなく、
瞳が愛しい」
涙を流す司馬。
「ならいい」
本間はそう言い残すと部屋を後にする。
「瞳、
立てるかい?」
「はい」
私は司馬に支えられて鏡の前に立つ。
私の身体に咲いた薔薇を眺める。
「瞳が辛い時に、
脚を屈めて泣いてしまう夜があったら、
元気出せよ!って薔薇の化身の俺が励ます。
君が薔薇を見る度、語りかけるよ。
誰かが君を愛し、
抱いた時、
この薔薇を見て逃げ出す男は辞めとけ。
美しい君に咲いた薔薇を愛しむ男なら、
瞳は幸せになれるから」
司馬は瞳の髪を優しくかきあげながら、
今まで見た事のない笑顔で言う。
ショーツを脱がせて、
恥部に優しいキスをする。
二人は裸になり、
求め合う。
最期の最期まで男であり続けた、
司馬理一の愛にこたえた瞳。
実際の瞳は苦痛に堪えながら、
赤い薔薇のタトゥーを刻んだ。
愛する男の為に‥‥‥
血の色をしていて、
誇らしく咲く薔薇。
強く生きる女の勲章のように、
刻まれた赤い薔薇。
司馬は彫り終えた瞳を優しく抱き締める。
「望み通りかい?」
本間は言う。
「最高傑作だ。
堪らなく、
瞳が愛しい」
涙を流す司馬。
「ならいい」
本間はそう言い残すと部屋を後にする。
「瞳、
立てるかい?」
「はい」
私は司馬に支えられて鏡の前に立つ。
私の身体に咲いた薔薇を眺める。
「瞳が辛い時に、
脚を屈めて泣いてしまう夜があったら、
元気出せよ!って薔薇の化身の俺が励ます。
君が薔薇を見る度、語りかけるよ。
誰かが君を愛し、
抱いた時、
この薔薇を見て逃げ出す男は辞めとけ。
美しい君に咲いた薔薇を愛しむ男なら、
瞳は幸せになれるから」
司馬は瞳の髪を優しくかきあげながら、
今まで見た事のない笑顔で言う。
ショーツを脱がせて、
恥部に優しいキスをする。
二人は裸になり、
求め合う。
最期の最期まで男であり続けた、
司馬理一の愛にこたえた瞳。