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第1章 魔女見習いルミカの脱走

愛の行為が終わり…
ナボラ先生とターシャが図書室から
出て行きました。

「すごいもの…見ちゃった…」
ルミカはしばらく呆然としてました。

時計を見ると…夜明け近くです。

この部屋から持ち出す本を
じっくり選んでる時間はなくなりました。

「ナボラ先生とターシャのせいで…
ずいぶん時間をロスしちゃった…」

高級な魔法の本は重たく
１冊しか持ち出せそうにありません。

とりあえず…
『アリアラモリセットン』
と表紙に書かれた本を抱え…

自分が侵入した形跡を消すため
書庫にもう一度カギをかけ…

ルミカは図書室から出て行きました。

校庭に出て…ホウキにまたがり…

「ハイヤッ！」

掛け声とともに一目散に夜空を飛び去るルミカ…

目指すは人間界…。