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第2章 哲也とルミカの出会い

留美との約束の日になりました。

５月下旬の空はやがて来る夏を
予感させます。

午後２時…
商店街の喫茶店…

メールで留美に知らせたとおり
白のポロシャツとジーンズで…

哲也は留美を待っています。

どんな女なんだろう？

ひょっとして…俺を呼びたしたのは
変な宗教に勧誘するため？

留美の目的が分かりません。

哲也が考えながら座っていると…

「哲也さんですね？」
背後から声をかけられました。

振り向くと…
メールで書いたように…
水玉ワンピースの女性がいます。

自己紹介どおり１９才に見えます。

長い髪…洋風の顔立ち…柔らかい笑顔…
可愛いじゃん！

「留美ちゃん？」
哲也は尋ねます。

「はいっ！本名はルミカ。
これからはルミカって呼んでください」

留美とは…２年前に魔女学校を脱走した
ルミカの偽名だったのです。