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『ヒロキ』
第2章 最悪な出会い





―数分後―



気がつくと、

アタシの右拳が
ドアに寄りかかっていたヒロキの顔付近の壁にめり込んだ状態で止まっていた。


「…いや~、ビックリ(笑)―ミオちゃんて、見かけによらずすごいね(笑)」


ヒロキの声で
我に返った時には
すでに、時遅し。


部屋の中には

おでこを押さえながら
呻き声を上げるコウイチ。


腹を抱えて
悶絶するリョウタ。


ヨウヘイは
どうやら気絶しているようだ。





―やばい。


アタシ…
またやらかしたみたい(泣)

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