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『ヒロキ』
第2章 最悪な出会い
空手からは遠ざかったものの、
長年鍛えてきた技や感覚は、そう簡単には消えない。
そのせいで、
以前も1人でカラオケ中に、しつこくナンパしてきたキモ男に、上段蹴りをお見舞いしてしまった。
相手が倒れ込んだ時グラスにぶつかり、床に落ちて割れた音を、たまたま通りかかったユウジさんが聞きつけてやってきて、
さらに暴走しそうなアタシを慌てて止めてくれた。
割れたグラスは
誤って落としたことにしてくれたので、弁償は免れたけれど、一生懸命処理してくれている彼を見て一気に酔いも醒め、申し訳なさと恥ずかしさで胸がいっぱいになった。
―あの時、
もう二度とやらないって重々反省したはずなのに…(泣)
あまりの自分の
不甲斐なさに
頭を抱えしゃがみ込む。
長年鍛えてきた技や感覚は、そう簡単には消えない。
そのせいで、
以前も1人でカラオケ中に、しつこくナンパしてきたキモ男に、上段蹴りをお見舞いしてしまった。
相手が倒れ込んだ時グラスにぶつかり、床に落ちて割れた音を、たまたま通りかかったユウジさんが聞きつけてやってきて、
さらに暴走しそうなアタシを慌てて止めてくれた。
割れたグラスは
誤って落としたことにしてくれたので、弁償は免れたけれど、一生懸命処理してくれている彼を見て一気に酔いも醒め、申し訳なさと恥ずかしさで胸がいっぱいになった。
―あの時、
もう二度とやらないって重々反省したはずなのに…(泣)
あまりの自分の
不甲斐なさに
頭を抱えしゃがみ込む。