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お姫様はドラゴンにさらわれました
第1章 目覚めれば囚われの身
投げる物も無くなって、私は自分の肩を抱いた。
足が震えている。
だって、まさかヒールダートがこんなことをするなんて思っていなかったから。
お城にいたときは、もの静かで、のんびりやで、こちらから構ってやらないと、一日中一人でいるようなヤツだったのに。
「それ以上近づいたら、ただじゃおかないんだから!」
「ただじゃおかないって、どうするんですか?」
「あ、あんたなんか、お父様に捕まって処刑されちゃえばいいのよ!」