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お姫様はドラゴンにさらわれました
第7章 ぺろぺろ2
ヒールダートは砂糖菓子のように甘ったるく微笑んだ。

「ふふ、いい子ですね」

頭を撫でられて、ぼろりと涙が零れた。

ヒールダートはベッドの上に膝立ちになった。
その正面に私は向き合って座る。

目の前にあるものがなかなか直視出来ない。

初めて見た。
こんなに禍々しくて凶悪なものだとは思わなかった。
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