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お姫様はドラゴンにさらわれました
第8章 ドラゴンは悪役か?
「ヒールダートお兄ちゃんは、に、に、人間のお勉強しに行ったです」

ミルクを飲みながらエレーレは言った。

「それがお城に留学に来た理由?」

私は紅茶の入ったカップを置いた。
エレーレが口から出した火で沸かしたものだ。

彼女が作った料理は美味しいし、掃除もしてくれて助かっている。
見た目や言動に反して、生活能力はしっかりしているらしい。
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