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お姫様はドラゴンにさらわれました
第13章 ドラゴンでも幸せになれるか?
ヒールダートは表面上はいつもどおりだった。
のんびり本を読んだり、窓から外を眺めたり。
気づけば私のベッドに潜り込んで昼寝ばかりしている。

だが、ささいな物音で目を覚ましては、私の無事を確認する。
私が死にかけたのがトラウマになっているのかもしれない。

一方、ゼイはその後もしばらく中庭に縫い付けられていた。

エレーレがずっと付き添っていて、ヒールダートも差し入れを持っていったらしい。

どんなやり取りがあったかわからない。
やがてゼイは降参した。
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