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お姫様はドラゴンにさらわれました
第4章 お残しは許しません
「しょーがないですねぇ」

いったんイチゴを皿に戻して、ヒールダートが駄々っ子をあやすように呟いた。

「いい加減にしてよ。そんなの無理!」

「姫様は本当にわがままなんですから。まぁ、躾のしがいがありますけど」

不穏な空気を悟って、背筋がぞわりと逆立った。

ヒールダートが立ち上がる。

「な、何よ……?」

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