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お姫様はドラゴンにさらわれました
第4章 お残しは許しません
そうか、口を開けさせるつもりなんだ。

その思惑に気付いたところで、息を止め続けることは出来ない。

ぷはっ、と口から酸素を取り込もうとした瞬間、上からヒールダートの唇が覆い被さってきた。

「んんーっ!」

鼻を解放されたおかげで息は出来たけれど、ぴったりと口は塞がれてしまった。

イチゴのゴロリとした感触と、温かくうねる舌の動き。

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