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姫はひそやかに咲き乱れる~戦国恋華【れんか】~
第2章 恋の唄
 報われぬ恋心に身を灼いている間にも、西の空はいつしか燃え盛る焔の色から菫色に変わっていた。太陽はとうに沈み、早い星々がかすかにまたたいている。
 透明な丸石を真半分に割ったような月が、夜の色に染まり始めた秋の空に昇っていた。
「君待つと我が恋ひをれば わが屋戸の簾動かし秋の風吹く」
 紡ぎ出された言葉が冷たさをはらむ夜風に混じり、いずこへともなく消えてゆく。
 ひらひら、はらはらとまた、小さな緋色の葉が眼の前をよぎった。
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