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姫はひそやかに咲き乱れる~戦国恋華【れんか】~
第4章 花冷え
 徳姫は淡く微笑した。
「たとえ地が裂けようとも、私が邦昭さまを愛することはないであろう」
「―」
 物問いたげな葛木に、徳姫は微笑みかけた。
「私には他にお慕い申し上げている殿御がおる」
「まさか、姫さま、そのような」
 流石の葛木も愕きと当惑に声も出ないようだ。
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