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剣道少女の憂鬱
第11章 幻聴
「はぁ…」

「どうしたの、大きなタメ息」

クスクス笑いながら近づいて来るのは、
「姉さん!?どうしてここに…」
姉の鹿沼都だった。


「うふふ、驚いた?」


都の夫、史朗は現学園長の弟である。
音楽教員の免許を持つ都は、産休に入る教師の代理を義兄に頼まれたのだと言う。




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