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第17章 忍び寄る影

やや背の低いニキビ面に顔を寄せてキスをしたが、
「俺のファーストキスなんだからさ…もっと思い出に残るくらいエロいキスしてよ、ブチューとさ」
やり直しを要求される。

自棄になったサヤは彼の頭を両手で挟むと、頭突きする勢いで唇を重ね、舌を捩じ込んだ。

「んふぁ…ッ…んんッんッ」

ファーストキスだというのは嘘ではないらしく、ニキビ面はスカした態度のわりにウブな反応を見せる。

「すげぇ…ッめちゃ気持ちいい」

「ホント!?サヤ先輩、俺のファーストキスも奪って欲しいッス！」

「待てよ、俺がもう一回…」

サヤを振り向かせようとする馬面を制し、ニキビ面が再びキスをしてきた。
リベンジのつもりか、今度は向こうから舌を入れてくる。