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剣道少女の憂鬱
第21章 一夜明け…
ポカンとしていると、
「足が痺れて歩けねぇだろ?おぶってってやるよ、濡れたマンコから風邪ひかれちゃ敵わねぇからな」
サヤを促した。

言われてみれば身体のあちこちが悲鳴をあげている。
一体どのくらい閉じ込められていたのかとサヤは訊いてみた。

「あ〜、授業が終わったらすぐ来るつもりだったんだがな、うっかり忘れちまって…へへへ。けど心配するな、こんな事もあろうかと担任には風邪で休みだと言ってある」

「…それは【うっかり】とは言わん、確信犯だな?」

放課後の男子トイレで、サヤは熊谷の背に子泣き爺のようにおぶさり、首に回した腕を静かに引き締めた。




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