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剣道少女の憂鬱
第6章 いざ尋常に…?
有段者のサヤと剣道で勝負しても勝ち目はない、不公平だ!という熊谷の言い分はもっともである。
そんなわけで話し合いの結果、スポーツチャンバラという剣道に似た競技のルールと道具を取り入れることになり、サヤは熊谷に誓約書を書かせた。
「お前が負けたら、そうだなぁ今後一切俺に逆らわねぇってのはどうだ?」
「…いいだろう」
熊谷を鼻で笑う。
熊谷が体育教師として多少剣道の心得があろうが、得物が使いなれた竹刀でなかろうが、心身共に緩みきった中年男に負けるわけはないとサヤは高をくくっていた。
彼女は、熊谷の辞書に「正々堂々」という言葉が抜け落ちていることを知らなかった。
そんなわけで話し合いの結果、スポーツチャンバラという剣道に似た競技のルールと道具を取り入れることになり、サヤは熊谷に誓約書を書かせた。
「お前が負けたら、そうだなぁ今後一切俺に逆らわねぇってのはどうだ?」
「…いいだろう」
熊谷を鼻で笑う。
熊谷が体育教師として多少剣道の心得があろうが、得物が使いなれた竹刀でなかろうが、心身共に緩みきった中年男に負けるわけはないとサヤは高をくくっていた。
彼女は、熊谷の辞書に「正々堂々」という言葉が抜け落ちていることを知らなかった。