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剣道少女の憂鬱
第2章 ラッキーハプニング
「まぁ落ち着けや。暴れりゃお前の気は済むかもしれんが、それで事が公になれば傷つくのは兎野だぞ?」

「ッ…しかし、このままでは」

「そもそも誰の仕業かお前にゃ調べられんだろう?俺なら兎野の事を伏せたまま犯人を特定して排除できるんだがなぁ」

思わせ振りに言葉を濁してサヤの顔をチラリと見る。

「で、ではすぐにでも…」

「だが他言せずに一人でやるにはそれなりに手間と時間がかかるし、教師としてはリスクもある。お前が俺の頼みを聞いてくれるなら最優先してもいいが」

「もちろん!私に出来ることなら何でもしよう」

瞳を輝かせるサヤに、
「じゃあ、ヤらせてくれよ」
とニヤニヤ笑いながら告げた―――…




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