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ビターチョコレート
第5章 愛しさと背徳の背中合わせ。
「女は上書き保存。
男は別ファイルに仕舞い込み、
必要な時にそのファイルを開いて、
懐かしむって、どこかで聞いたわ。
レンもそうなのね」
「想い出を上書きになんて、
出来ないよ。
マリは俺と仮に別れたら、
上書き保存するの?」
「するわ。
過去に縛られたりしない。
多分、その時にレンより好きな人が
私の隣に居るなら、レンよりその人よ。
私は好きな人に誠実で居るから」
「マリはやっぱり太陽だよ。
好きなものに情熱を向けて照らす灼熱の太陽だよ。
サンサンと輝いて、心まで焼き尽くすんだ」
「じゃあ、
レンは私に焼き尽くされちゃいなよ。
でもそんな情熱は私にはないわ。
むしろ、静かに輝く月が好きよ」
男は別ファイルに仕舞い込み、
必要な時にそのファイルを開いて、
懐かしむって、どこかで聞いたわ。
レンもそうなのね」
「想い出を上書きになんて、
出来ないよ。
マリは俺と仮に別れたら、
上書き保存するの?」
「するわ。
過去に縛られたりしない。
多分、その時にレンより好きな人が
私の隣に居るなら、レンよりその人よ。
私は好きな人に誠実で居るから」
「マリはやっぱり太陽だよ。
好きなものに情熱を向けて照らす灼熱の太陽だよ。
サンサンと輝いて、心まで焼き尽くすんだ」
「じゃあ、
レンは私に焼き尽くされちゃいなよ。
でもそんな情熱は私にはないわ。
むしろ、静かに輝く月が好きよ」