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ビターチョコレート
第5章 愛しさと背徳の背中合わせ。
アリサはオフ会であろうと、
付き合った男との不倫デートであろうとも、
いつも都合を合わせられた。
アユと同じで泊まりもOKであり、
自由に家を出れた環境。
驚いたのは、
クリスマス真近の週末に、
お台場にデートに行き、
観覧車に乗ったらしい。
私なら怖くて無理だ。
誰かしらに会うかもしれない。
危機感で楽しめそうにない。
勿論、そんなデートに憧れた。
でも、私はいつも日陰だった。
太陽の下、
手を繋いで、
人目を気にしないデートは、
いくら家から距離があっても、
休日じゃなくても、
レンと歩く事に罪悪感を感じた。
大胆不敵に振る舞う、
アユやアリサのバイタリティーは、
小心者の私にはなかった。
「マリちゃん、
まだ、胃袋余裕あるならさ、
ケーキセットなんてどう?」
「あ。うん。
食べようかな?」
「奢るよ。
アリバイの御礼にね」
「有難う」
遠慮なく、
モンブランと紅茶のセットを頼んだ。
付き合った男との不倫デートであろうとも、
いつも都合を合わせられた。
アユと同じで泊まりもOKであり、
自由に家を出れた環境。
驚いたのは、
クリスマス真近の週末に、
お台場にデートに行き、
観覧車に乗ったらしい。
私なら怖くて無理だ。
誰かしらに会うかもしれない。
危機感で楽しめそうにない。
勿論、そんなデートに憧れた。
でも、私はいつも日陰だった。
太陽の下、
手を繋いで、
人目を気にしないデートは、
いくら家から距離があっても、
休日じゃなくても、
レンと歩く事に罪悪感を感じた。
大胆不敵に振る舞う、
アユやアリサのバイタリティーは、
小心者の私にはなかった。
「マリちゃん、
まだ、胃袋余裕あるならさ、
ケーキセットなんてどう?」
「あ。うん。
食べようかな?」
「奢るよ。
アリバイの御礼にね」
「有難う」
遠慮なく、
モンブランと紅茶のセットを頼んだ。