この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ビターチョコレート
第8章 愛の巨大幻想。

「子供は捨てられない」
苦しさに紛れ絞り出すように言うスウ。
「その子供すらも裏切ったのはあなたでしょ。
あなたの稼ぎだけが目当てで、
妻の役割すらしない奥さん。
あなたの寂しさに気づかずに、
あなたが寂しさの果てに浮気したら、
探偵まで使って別れさせる。
あなたの稼ぎで探偵を雇って、
上から目線で、
許してあげるなんて、
あなた悔しくないの?
私は怖くないわよ。
あなたの奥さんが私を訴えて、
裁判になろうともね。
それくらいの覚悟あるわ。
子供は可愛いわよ。
捨てられないわよ。
出来れば
誰にも気づかれずに、
あきちゃんとこのままずっと‥‥‥」
理子は、スウを失いたくないという気持ちの言葉を、
沢山用意した。
途中、言葉に詰まり涙すら出てきた。
「理恵子には迷惑かけない。
理恵子だってご主人にバレだら
大変だろう?
俺たちが別れる事で精算出来るなら‥‥
そうしょう」
スウは別れの言葉を選ぶ。
「いくじなし!」
理子は電話の向こうのスウに苛立つ。
苦しさに紛れ絞り出すように言うスウ。
「その子供すらも裏切ったのはあなたでしょ。
あなたの稼ぎだけが目当てで、
妻の役割すらしない奥さん。
あなたの寂しさに気づかずに、
あなたが寂しさの果てに浮気したら、
探偵まで使って別れさせる。
あなたの稼ぎで探偵を雇って、
上から目線で、
許してあげるなんて、
あなた悔しくないの?
私は怖くないわよ。
あなたの奥さんが私を訴えて、
裁判になろうともね。
それくらいの覚悟あるわ。
子供は可愛いわよ。
捨てられないわよ。
出来れば
誰にも気づかれずに、
あきちゃんとこのままずっと‥‥‥」
理子は、スウを失いたくないという気持ちの言葉を、
沢山用意した。
途中、言葉に詰まり涙すら出てきた。
「理恵子には迷惑かけない。
理恵子だってご主人にバレだら
大変だろう?
俺たちが別れる事で精算出来るなら‥‥
そうしょう」
スウは別れの言葉を選ぶ。
「いくじなし!」
理子は電話の向こうのスウに苛立つ。

