この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ビターチョコレート
第8章 愛の巨大幻想。

「理恵子ごめんな」
スウは力なく理子に謝った。
「惨めね。
お互い。
こうなる事すら考えずに、
愛してるなんて言葉を平気で言ってたなんてね。
笑っちゃうわね」
笑ってなんかいない。
泣いていた。
悪あがきの果てに、
まだ、スウへの未練もある。
別れるなんて‥‥‥
オアシスを失うなんて‥‥‥‥
明日からどう生きたらいいの?
不倫でも純粋に恋をしたら、
傷つくんです。
失うものが大きければ、
虚脱感に全身おわれて、
倒れそうな目眩すらする。
「ごめんなさい。
でも、仕方ないよ‥‥‥‥」
「もういいわ。
もう、話したくない」
理子は電話を切った。
さようならなんて、言ってやらない。
私に対して、罪悪感を思い出す度、
苦しめばいい。
あんたは、
私も豚女房も、二人の女を不幸にする、
有害物質。
タチの悪い根性なし。
消えろ‥‥‥
悔しさが残る。
明日から何を楽しみに生きたらいい?
のめり込んだ分、
失う辛さは、人一倍。
どうして、
あの人にもっと早く会えなかったの?
スウは力なく理子に謝った。
「惨めね。
お互い。
こうなる事すら考えずに、
愛してるなんて言葉を平気で言ってたなんてね。
笑っちゃうわね」
笑ってなんかいない。
泣いていた。
悪あがきの果てに、
まだ、スウへの未練もある。
別れるなんて‥‥‥
オアシスを失うなんて‥‥‥‥
明日からどう生きたらいいの?
不倫でも純粋に恋をしたら、
傷つくんです。
失うものが大きければ、
虚脱感に全身おわれて、
倒れそうな目眩すらする。
「ごめんなさい。
でも、仕方ないよ‥‥‥‥」
「もういいわ。
もう、話したくない」
理子は電話を切った。
さようならなんて、言ってやらない。
私に対して、罪悪感を思い出す度、
苦しめばいい。
あんたは、
私も豚女房も、二人の女を不幸にする、
有害物質。
タチの悪い根性なし。
消えろ‥‥‥
悔しさが残る。
明日から何を楽しみに生きたらいい?
のめり込んだ分、
失う辛さは、人一倍。
どうして、
あの人にもっと早く会えなかったの?

