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みんな同じ空の下
第12章 月夜の泉

話し声は続いている。
リノは地面に寝そべったまま、耳に意識を集中させた。
声を顰めているのか、少し拾いづらいが、集中して聞いていれば、声の主がシバとレンカだということはすぐに判ったし、内容も何とか聞き取れる。
話の内容から、咬龍団に警備局の動きについて情報を提供している者がいること、どうやらナミキとアンリは王都に戻ったらしいことも判明した。
「――もうそこに移っても問題ないだろう」
シバの話し声が続いている。ナミキとアンリが王都に戻った今、彼らのどちらかが捜索をしていた場所に、移るつもりなのか。
リノは地面に寝そべったまま、耳に意識を集中させた。
声を顰めているのか、少し拾いづらいが、集中して聞いていれば、声の主がシバとレンカだということはすぐに判ったし、内容も何とか聞き取れる。
話の内容から、咬龍団に警備局の動きについて情報を提供している者がいること、どうやらナミキとアンリは王都に戻ったらしいことも判明した。
「――もうそこに移っても問題ないだろう」
シバの話し声が続いている。ナミキとアンリが王都に戻った今、彼らのどちらかが捜索をしていた場所に、移るつもりなのか。

