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第13章 解放と帰還

「俺達は今日、ここを発つ。…お前は、晴れて自由の身だ。王都でもどこへでも行くといい」


――ついに来た。


リノは、「わかりました」と一言返し、立ち上がる。荷物はもともと少ないため、荷造りはすぐに済んだ。
結局、彼らが何を考えて行動しているのかは判らなかった。しかし、次の拠点は殆どわかっているようなものだ。今、下手に動く必要はない。一網打尽に捕らえてから、じっくり話は聞けるだろう。
焦るな。今はただ、帰ることだけを考えろ。