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みんな同じ空の下
第13章 解放と帰還
「盗賊が拠点地の村人と親しくするなんて、通常有り得ません。村人が余程咬龍団に対し、心酔しているか、そうでなければ何かしらの交換条件を持ち込まれたのか…。憶測でしかありませんがね」
「確かにその可能性はあるな」
ハクトが頷く。
「…まあ、先ずは今後どうするかだ。拠点の候補がわかった所で、すぐには動けないからな」
ハクトの言葉に、リノが反論した。
「おそれながら監理官、次の拠点はアンリ・テル第一副警邏長の行った東嵐方面かナミキ・カヤ第二警邏長の行った砂西方面のいずれかだと判っているのです。一網打尽の好機をみすみす逃すおつもりですか」
「確かにその可能性はあるな」
ハクトが頷く。
「…まあ、先ずは今後どうするかだ。拠点の候補がわかった所で、すぐには動けないからな」
ハクトの言葉に、リノが反論した。
「おそれながら監理官、次の拠点はアンリ・テル第一副警邏長の行った東嵐方面かナミキ・カヤ第二警邏長の行った砂西方面のいずれかだと判っているのです。一網打尽の好機をみすみす逃すおつもりですか」