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みんな同じ空の下
第15章 再会
リノは周囲の雑草を引き抜き、墓を磨き上げ、花を供えた。
墓の前にしゃがみ込み、手を合わせ、祈る。


「……リノ?」


聞き覚えのある声がして、聞こえた方角を見れば、そこには供花を抱えたシバがいた。
「…シバ…」
なぜ、こんな所にという言葉をリノは呑み込んだ。
そういえば軟禁中に食べた卵入りの粥を作ったのはシバだ。
あれを作れるのは火北地方出身者であり、卵入りの粥を作ったシバが火北地方出身だということは何となく判っていたが、彼はまさか揺火村の出身だというのか。
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