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みんな同じ空の下
第16章 シバ・スニヤ ~其の壱:怒り~
貧しい花売りのミトは、税の支払いを満足にできず、たびたび役人に謝っていた。自分の食事を削って浮いた金で税を納めることも一度や二度ではなかった。
ミトは食べないのに自分だけ食べていることが忍びなくて、シバも食事を削ろうとすると、「子どもは栄養をつけなくては駄目よ」とやんわり叱られた。
目の前の男女は尚も謝り、許しを乞うている。役人は、掴んでいた男の髪から手を離し、唾を吐いてその場を去った。
それを見ていたシバの中に、どうしようもない怒りが沸いていた。
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