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第16章 シバ・スニヤ ～其の壱：怒り～

そして、役人達は時に一部の貴族や富豪と癒着して、金銭と引き換えに彼らを優遇しているという。
考えるだけで吐き気がした。
もちろん全ての役人や貴族達がそのような人間ではないだろう。その身分に胡座をかかず、人格者と言うべき人間もいるだろう。
だが、一部の役人や貴族、富豪達の行いが、まともな者達の存在すらも帳消しにする。
考えれば考えるほどに怒りは募り、なのに何も出来ない無力な自分に、シバは苛立った。