この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
みんな同じ空の下
第18章 雨宿り
「大層なご高説だな。だが…、俺は考えを改める気は、ない。あの方に出会ってからこれまで、俺はこの為に生きてきたんだ」
シバの意志の強さに、リノは拳を握り締めた。
「国家反逆罪は大罪です。……貴方達の計画はこの国そのものに大きく影響します。そして私は警備局第二警邏隊所属、キオ・メイです。国家反逆計画を聞かされた今、私は、貴方を捕らえるしかありません」
「…そうか」
シバは寂しげに笑った。
「だが俺はまだ捕まるわけにはいかないんだ」
シバがそう告げた時、突然空が暗くなり、雨が降り出した。
「雨か。この分だとしばらく止みそうにないな…」
黒い雲に覆われた空を見上げてシバは呟いた。
「さっき、お前の母君の墓の隣に廃家があっただろう。そこで雨宿りしよう」
雨は体温も体力も無遠慮に奪っていく。一向に止む気配のない雨を凌ぐ場所は必要だった。
リノはシバの提案に頷き、廃れたかつての我が家まで走った。
/445ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ