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みんな同じ空の下
第19章 嫉妬
警備局が必死になって追っている咬龍団。その頭領と自分が通じていたなどと、どうして言えるだろう。
「…言えないのか」
言えるわけがない。
リノは唇を噛み締めた。
黙り込んだリノに対し、ハクトが口の片端を上げた。
「――相手が咬龍団の頭領だからか?」
「!?」
リノは驚愕し、目を見開いた。
それを見たハクトは、短い溜め息を吐く。
「…やはり、か…」
その言葉で、リノは自分が鎌を掛けられたと理解した。
「あの…」
「よりにもよって…。私の我慢は無駄だったわけだ」
くっ、と短く自嘲気味の笑い声を立てたハクトはリノの頬に手を添え、口付けた。
「…言えないのか」
言えるわけがない。
リノは唇を噛み締めた。
黙り込んだリノに対し、ハクトが口の片端を上げた。
「――相手が咬龍団の頭領だからか?」
「!?」
リノは驚愕し、目を見開いた。
それを見たハクトは、短い溜め息を吐く。
「…やはり、か…」
その言葉で、リノは自分が鎌を掛けられたと理解した。
「あの…」
「よりにもよって…。私の我慢は無駄だったわけだ」
くっ、と短く自嘲気味の笑い声を立てたハクトはリノの頬に手を添え、口付けた。